歴史、音楽、サッカーをテーマに、ヨーロッパ各国とアメリカ各州を歩いた旅の記録です。アジアも少し歩き始めました。

ヨーロッパの旅は、バルセロナやドルトムントなど有力サッカーチームの試合観戦と古代ローマなど西洋史の舞台や遺跡を巡ります。

アメリカ各州の旅は、ポピュラー音楽を楽しみつつ、その歩みや歌詞を手掛かりに、各地の文化、歴史と触れ合います。移民大国、人種のサラダボウルと呼ばれる国、アメリカ。生み出される音楽も実に多種多様です。以下はこの旅で出会った音楽です。

country music (カントリー)、western swing (ウェスタンスウィング)、roots rock (ルーツロック)、southern rock (サザンロック)、pops (ポップス)、bluegrass music (ブルーグラス)、folk music (フォーク)、mountain music (アパラチア山脈の伝統音楽)、blues (ブルーズ)、R&B、soul music (ソウル)、Dixieland jazz (ディキシーランドジャズ)、cajun music (ケイジャン)、zydeco (ザディコ)、minstrelsy (ミンストレルシ)                      (タイトル写真) Pensacola Beach,Florida,USA
     

2/03/2016

19. オイルブームの町

- 平成28年2月3日水曜日 15:00







ルイジアナ州ニューオーリンズに一泊した翌日。ルイジアナ州を更に西へ200㎞走る。




道中にあるルイジアナ州都バトンルージュでひと休み。


Trader Joe's で休憩 (ルイジアナ州バトンルージュ)







巨大な沼 ヘンダーソン・スワンプ(ルイジアナ州)


その後に続く広大な湿地帯や不気味な沼(上の写真)を抜けて、ルイジアナ州ラファイエット(Lafayette)という街に到着。


ラファイエットは、人口は約10万人。イギリスに追放されたカナダのフランス人難民(cajun/ケイジャン)が入植した街だ。今もフランス語が使われる。

宿にチェックインする際、朝食の時間を確認すると、
朝5:30からとの事。早いねー」驚くと、こんな返事が帰ってきた。「みなさん朝が早いんです。」
早朝から仕事にでかけるのはオイルマン達だそう。

cajun達の文化と音楽が知りたくてここまで来たのだが、実はオイルブームに湧いた町だった。


July 24, 2012 Financial Post紙のHPより





ラファイエット(Lafayette)は、アメリカのオイルブームの町トップ10にランクされていた。アメリカのオイルとは、Shale oil(シェイル・オイル)と呼ばれる原油のことだ。

中東産油国の原油と比べ油層が地下深いため、採掘にコストのかかるシェイル・オイル。アメリカの石油会社は、価格競争を仕掛けた中東の産油国に屈し、急速に業績が悪化した。

5 February 2015 World Socialist Web Site より




「巨大オイル企業Halliburton社は、南ルイジアナで約1,000名を雇用しているが、すでにラファイエットでレイオフが始まった。」


今、アメリカのガソリン価格は、安いところでは15ドル/ガロンまで低下している。日本円で47円/Lになる。
日本でも100円を割ったスタンドがあるらしい。(1gallon=3.785L、1ドル=120円で換算)

原油価格が極端に低下しているからだ。このままでは、アメリカだけでなく、さすがの中東の産油国もコスト割れの国が出るだろう。オイルマネーの投資先、日本株からの引揚げが続くと日本の株価は更にマイナスへと動く要因になるのではないだろうか。






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