歴史、音楽、サッカーをテーマに、ヨーロッパ各国とアメリカ各州を歩いた旅の記録です。アジアも少し歩き始めました。

ヨーロッパの旅は、バルセロナやドルトムントなど有力サッカーチームの試合観戦と古代ローマなど西洋史の舞台や遺跡を巡ります。

アメリカ各州の旅は、ポピュラー音楽を楽しみつつ、その歩みや歌詞を手掛かりに、各地の文化、歴史と触れ合います。移民大国、人種のサラダボウルと呼ばれる国、アメリカ。生み出される音楽も実に多種多様です。以下はこの旅で出会った音楽です。

country music (カントリー)、western swing (ウェスタンスウィング)、roots rock (ルーツロック)、southern rock (サザンロック)、pops (ポップス)、bluegrass music (ブルーグラス)、folk music (フォーク)、mountain music (アパラチア山脈の伝統音楽)、blues (ブルーズ)、R&B、soul music (ソウル)、Dixieland jazz (ディキシーランドジャズ)、cajun music (ケイジャン)、zydeco (ザディコ)、minstrelsy (ミンストレルシ)                      (タイトル写真) Pensacola Beach,Florida,USA
     

2/04/2016

22. 恐るべし 日本の楽器メーカー


- 平成28年2月4日木曜日 11:15


今朝は、ラファイエット(ルイジアナ州)にある楽器店に来ている。

日本人が知っているアメリカのピアノといえば、スタインウェイ(Steinway and Sons)。それ以外は知られていないが、ラファイエットの器店には、下の写真のとおり、他のアメリカのピアノが置いてあった。

ピアニストでもある娘の話では、日本のピアノより「重くて柔らかい感じ」で、好きな音だという。



Wm.Knabe and Co (メリーランド州ボルチモア )



Mason and Hamlin(ボストン)



Baldwin(オハイオ州シンシナティ)

歴史を遡れば、アメリカの鍵盤楽器には、ドイツ移民が貢献してきた(*)。ピアノのスタインウェイ(Steinway)、ウィルヘルム(Wm.Knabe and Co, 写真)、キーボードのウーリッツァー(Wurlitzer)などがそう。

 (*)  鍵盤以外でも、ギターの名器、D45やD28で有名なギターメーカー、マーチン(Martin )、リンゴ・スター、ジョー・ボーナム、私(笑) など多くのドラマーに愛される打楽器メーカー、ラディック(Ludwig)などもドイツ系のアメリカンブランド。



しかし現在はどうかというと、日本の楽器メーカーが圧倒している。ルイジアナの小都市ラファイエットでも日本製が目につく。ヤマハ製のピアノは勿論、シンセサイザーなどは殆ど日本製だ。

ちなみに、ヤマハ製ピアノの世界シェアは33%、電子キーボード(エレピ、シンセ)はなんと49%だという(2010年 ヤマハ楽器の公表データ)。

ピアノはカワイ製もあるし、電子キーボードに至っては、他の有力メーカー(カシオ、ローランド、コルグ)を加えると日本メーカーの寡占状態らしい

質の高さはアメリカでも評価が定着しており、日本車のそれによく例えられている。マーケットシェアは日本車以上だろう。日本の楽器メーカー恐るべし。



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