歴史、音楽、サッカーをテーマに、ヨーロッパ各国とアメリカ各州を歩いた旅の記録です。アジアも少し歩き始めました。

ヨーロッパの旅は、バルセロナやドルトムントなど有力サッカーチームの試合観戦と古代ローマなど西洋史の舞台や遺跡を巡ります。

アメリカ各州の旅は、ポピュラー音楽を楽しみつつ、その歩みや歌詞を手掛かりに、各地の文化、歴史と触れ合います。移民大国、人種のサラダボウルと呼ばれる国、アメリカ。生み出される音楽も実に多種多様です。以下はこの旅で出会った音楽です。

country music (カントリー)、western swing (ウェスタンスウィング)、roots rock (ルーツロック)、southern rock (サザンロック)、pops (ポップス)、bluegrass music (ブルーグラス)、folk music (フォーク)、mountain music (アパラチア山脈の伝統音楽)、blues (ブルーズ)、R&B、soul music (ソウル)、Dixieland jazz (ディキシーランドジャズ)、cajun music (ケイジャン)、zydeco (ザディコ)、minstrelsy (ミンストレルシ)                      (タイトル写真) Pensacola Beach,Florida,USA
     

-----Brad Paisley ブラッド ペイズリー

5. Brad Paisley
 カントリー系のシンガーソングライター。歌もうまいが、ギタリストとしても超一流(ここまでは、Vince Gillにも当てはまる表現ですが)。
 ギターは、名前と同じペイズリー柄のテレキャスターを愛用。彼のスタジオアルバムには、どこかに必ずそのギターが登場します。
 ギターの音色は、カントリー系では珍しく、太く粘り気があります。フェンダー系のアンプでは表現しずらい音色です。ブティック系アンプである"Z" を使用しています。また、彼は手弾きが多く、右手の絶妙なタッチとアクセントも音色に影響しています。
 奏法やフレーズはVince Gill のような正統派と比較すると少しクセがあり、他人が真似しづらいBrad Paisley ならではの世界。
 多くのヒットナンバーを送り出す作曲家でもありますが、サウンドはカントリーにとどまらず、スウィング、サザンロック風、ブルースやロックンロール調など守備範囲が広く、カントリーアレルギーのロックファンでも馴染みやすいと思います。かく言う私も、Vice Gill →Brad Paisleyの順番で聴いて、この世界に引込まれました。 
 歌詞も自分の祖父の話から現代社会の問題まで、中々奥深い作品が多いと思います。
 アメリカでの人気は絶大です。イケメンなのでコンサートには女性が殺到。一方で中高年まで幅広い層に支持されています。オバマ大統領に呼ばれホワイトハウスでもライブ演奏を披露。今や大御所たちを追い越して、名実ともにカントリー界の頂点に立つシンガーになりました。日本でデビューしていないのは一体何故でしょうか。

動画

では、大ヒットアルバム"American Saturday Night" より、"Water" を聴いてください。

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