- 平成22年9月16日木曜日 10:18
サッカーの興奮覚めやらぬまま、翌朝、ミラノ中央駅から9:15発、Frecciarossa(赤い矢)と名付けられたユーロスターに飛び乗りフィレンツェに向かう。
今日はベネチアに行く予定だったが、ウフィッツイ美術館の予約日を勘違いしていたのに気づき、昨夜急遽予定変更した。Frecciarossaの一等車はFree Wifi でテーブルも広く快適。ドリンク付き。向かいのビジネス客はノートPCで仕事している。自分はiPhoneを充電しながら、旅日記を書く。
スーパーのレシートみたいな紙 (写真) がユーロスターの切符。本来は、飛行機のボーディングパスのようなチケットのはずだけど・・・。
スーパーのレシートみたいな紙 (写真) がユーロスターの切符。本来は、飛行機のボーディングパスのようなチケットのはずだけど・・・。
ミラノ中央駅に話は戻る。乗車まで時間がなかったため、切符売り場に並んでいては間に合わない。パスして自動販売機へ。しかし、9:15発のユーロスターはなぜか表示されない。出発間際だからかな。買えないまま、上階のプラットフォームに駆け上がってみる。もちろんFrecciarossa (赤い矢) が停まっている。あと10分で出発。無理かな・・・。
プラットフォームに赤いミニブースがあるのに気づく。一か八か尋ねると・・・ここでも買えるんだって! ラッキー。チケットは携帯用のミニプリンターで打出してくれる。間に合った!
という訳で、写真のような切符になりました。ちなみに指定席の番号はブースのおばちゃんの手書きです。
下の写真は、ボローニャ中央駅 あと一時間でフィレンツェ
- 平成22年9月16日木曜日 11:05
フイレンツェ サンタマリア駅に到着したユーロスター。ミラノ⇒フィレンツェ1時間45分とFrecciarossa(赤い矢)の名に恥じない速さ。日本の新幹線とどっちが速いのかな。
- 平成22年9月16日木曜日 11:49
早速、駅前から二階建バスでフィレンツェ観光に出発。日本人は乗っていないが、ダイアルを7番に合わせると、日本語の解説。イアーフォンを差す。あれ?中国語やんか!
ブルーのラインが一時間コース €10 レッドラインは24時間乗り降り自由 €22
- 平成22年9月16日木曜日 12:36
案内してくれた観光バス
急いでタクシーに乗る。
ホテルにチェックイン後、さっそくDuomoへ
Duomo (サンタマリア・デル・フィオーレ教会) |
Duomoのクーポラ(ドーム型の屋根)登りは、長い列。諦めて、サンタマリア・デル・フィオーレ教会の中に入る。写真はクーポラ内側に描かれた『最後の審判』
どこの教会か忘れたが、クーポラは「聖母被昇天」のように、天に昇っていく絵にも使われるよね。
- 平成22年9月16日木曜日 17:12
フィレンツェ アカデミーア美術館
フィレンツェ アカデミーア美術館
ここは、予約してなかったので、列に並ぶ。かなり長い。後ろにアメリカNYから来た老婦人、『今から間に合うかしら?』と心配そうに僕に聞いてくる。
"Not sure." としか言いようが無い。18:20にチケット窓口が閉まると言うので、こっちも心配に。
"Do you have the time?" (何時?) 逆に尋ねると腕時計を見せてくれたが、あれおかしいな? 『まだNY時間のままなのよ』だって。
この美術館、なぜ人気があるかというと、この婦人も言っていたが、ミケランジェロのダビデ像の本物があるからだ。
日本でも有名だが、でもダビデとは誰かといわれると、ピンとこない。
ダビデ王、ソロモン王と続いた古代ユダヤ国は異民族に滅ばされ、一部の民は、捕虜としてバビロンに幽閉される。その後も復興しないまま古代ローマに支配されることに。
その後更に2000年近い歳月が流れ、多くの迫害も受けたユダヤ人。しかし、第二次大戦後イスラエル国を建国し、ついにユダヤ国の再建を果たす。何ともドラマチックだ。
「べン・ハー」
映画「べン・ハー」は古い映画だが、今みても素晴しい作品だと思う。設定は西暦30年前後、ローマ第二代皇帝ティベリウスの時代が中心。ユダヤの地はローマの属州になっていた。
キリスト教誕生の時代でもある。ローマ人からもユダヤ教からも邪魔物扱いされていたイエス。ユダヤ人である主人公べン・ハーの波瀾万丈のストーリーも面白いが、こうした当時の社会背景も克明に描いている。
イタリアを深く知るにはキリスト教と古代ローマ史は避けて通れない思うが、歴史の教科書の役割も果たしてくれる大作だ。
イタリアを深く知るにはキリスト教と古代ローマ史は避けて通れない思うが、歴史の教科書の役割も果たしてくれる大作だ。
- 平成22年9月16日木曜日 18:30
ベッキオ橋に到着
ベッキオ橋に到着
ベッキオ橋からアルノ川を望む |
『私のお父さん』
ダビデの後は、アルノ川にかかるベッキオ橋へ。ヨーロッパには、橋の文化があると思う。その中でもベッキオ橋はベネツィアのレアルト橋とともにイタリア代表。宝石店が並び騒々しいので、橋自体はあまり好きではないが、そこからの眺めが素晴しい。夕陽が川面を照らし、何とも言えぬ光景。
アルノ川が登場する歌といえば『私のお父さん』。プッチーニ作曲のオペラ『ジャンニスキッキ』に登場するアリア。
『彼と一緒になれないなら、ベッキオ橋に行ってアルノ川に身を投げてしまうわ』娘がお父さんに切々と歌う。
- 平成22年9月17日金曜日 8:29
『Let it be』
『Let it be』
9/17 Fri 8:15開門と同時に、サンマルコ美術館に入場。階段を上がると、いきなりフラアンジェリコの『受胎告知』が迫る。フレスコ画です。大天使とマリア様が向かい合っている。妊娠を告げる。動揺するマリア様に大天使が『Let it be』と諭す。ビートルズのポールが名曲のタイトルに引用したことでも有名。
- 平成22年9月17日金曜日 8:51
サンマルコ美術館を出ると、8:45。昨夜行ったアカデミーア美術館を通り、Duomo の広場に出ると、丁度9:00 の鐘が鳴る。ウフィッツイ美術館へ急ぐ。9:15 の予約。間に合うだろうか?朝から汗だく。
平成22年9月17日金曜日 9:35
平成22年9月17日金曜日 9:35
9:10 ウフィッツイ到着。1、2番入口は既に長蛇の列。何処に行けば?係に尋ねると『opposite sideに行け』3番入口に入る。予約番号を伝え、12ユーロ払い1番から入場。滑り込みセーフ。
1 時間半かけて館内を一通り回る。
肝心のダビンチの『受胎告知』が見当たらない。ボッチチェリの『ビーナスの誕生』も見つからず。あれどこやろ?。
ビーナスの誕生 |
膨大な数の展示。ベッキオ橋を眺めてひと休み。11:30発でベネツィアに行く予定だけど、これは間合いそうも無い。
係に二回も尋ね、ようやく10 番の部屋に『ビーナスの誕生』と『春(プリマベーラ)』を発見。
春 |
ダビンチの「受胎告知」はその隣の部屋だった。思ったより小さい。マリア様と大天使が向かい合う構図はフラアンジェリコと似ている。服や布の表現に目を奪われる
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受胎告知
- 平成22年9月17日金曜日 14:30
フィレンツェからユーロスターで ベネツィアに向かう。 11:30発に乗る計画だったが、間に合わず。しかも後続が満員。やっと乗れたのは、14:30フィレンツェ発。
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