歴史、音楽、サッカーをテーマに、ヨーロッパ各国とアメリカ各州を歩いた旅の記録です。アジアも少し歩き始めました。

ヨーロッパの旅は、バルセロナやドルトムントなど有力サッカーチームの試合観戦と古代ローマなど西洋史の舞台や遺跡を巡ります。

アメリカ各州の旅は、ポピュラー音楽を楽しみつつ、その歩みや歌詞を手掛かりに、各地の文化、歴史と触れ合います。移民大国、人種のサラダボウルと呼ばれる国、アメリカ。生み出される音楽も実に多種多様です。以下はこの旅で出会った音楽です。

country music (カントリー)、western swing (ウェスタンスウィング)、roots rock (ルーツロック)、southern rock (サザンロック)、pops (ポップス)、bluegrass music (ブルーグラス)、folk music (フォーク)、mountain music (アパラチア山脈の伝統音楽)、blues (ブルーズ)、R&B、soul music (ソウル)、Dixieland jazz (ディキシーランドジャズ)、cajun music (ケイジャン)、zydeco (ザディコ)、minstrelsy (ミンストレルシ)                      (タイトル写真) Pensacola Beach,Florida,USA
     

11/06/2015

5. 香港島


- 平成27年11月2日月曜日 8:45

今日は、香港島へ。タクシーで行こうとしたが、英語・日本語が通じないのと混雑を考え、尖沙咀駅から地下鉄で渡ることにした。


香港地下鉄 路線図


香港島からビクトリア湾と九龍半島を望む
香港の銀行といえばHSBC
Mind the gap
"mind the gap" (足元の隙間に注意)は、ロンドンの地下鉄でも頻繁に流れる表現。英国式なんやね。




アイリッシュ音楽のチーフタンズが香港に来るらしい。
日本ではアイルランドやケルトの音楽はかなりマイナーだが、香港大会堂でコンサートとは結構メジャーやね。やはり音楽にも英国とのつながりを感じる。

- 平成27年11月2日月曜日 13:58

香港公園


地下鉄の金鐘(アドミラリティ)駅を降りて、高級モール街Pacific Placeを抜けると、金融街のオアシス、香港公園がある。





金融街に隣接

香港公園1

香港公園2


巨大なネットに覆われたバード園内

SARSと戦い亡くなった医療従事者の碑

 2003年、SARSと呼ばれる感染症が大流行し、香港では300人近い人が命を落とした。その時危険をかえりみずSARSと戦い亡くなった医師などを讃えた碑や像が公園内にある。

香港風邪や香港A型など、昔から有難くない病名に登場する香港。高温多湿なうえ人口密度が高く、本土の人や我々外国人の往来も激しいことが影響しているのだろう。

さて、夕暮れになったので、地下鉄で対岸の尖沙咀(チムサーチョイ)に戻り、夕食。

以下は、香港で食べたスイーツ類。タルトとマンゴーはよく見かける。









ホテルからのラストショット



- 平成27年11月3日火曜日 8:45
翌朝、散歩がてらまた尖沙咀の粥店に行った後、香港国際空港へ。3泊4日の旅は予定通り終了。



お世話になった尖沙咀の粥店





























4. マカオタワー


- 平成27年11月1日日曜日 17:12

歴史地区を散歩した後は、タクシーでマカオタワーに向かった。マカオタワーは、東京タワーより少し高い338m。58階と61階が展望フロアになっている。




世界のタワーと高さ比べ 
東京スカイツリーは無かった。


マカオタワーからの眺望




SKY WALK

61階ではスカイウォークを楽しんでいる。
今日は風が強いよ^_^;  
バンジージャンプも3000HKD(4.8万円)でできるそう。

夕食後、マカオのフェリーターミナルに向かい、香港の九龍に戻ろう。


マカオのネオンサイン




九龍公園のフラミンゴ 昼間見たかった























3. マカオの歴史地区



マカオ観光のメインは、ポルトガル統治時代の歴史的建造物。マカオの歴史地区には、世界遺産の建造物が20以上もある。歩いても回れるが、アップダウンがあるので、タクシーをうまく使うのが効率的。
今回は、マカオ中心部のセナド広場から徒歩でスタート。





マカオ案内図



民政総署(民政總署大樓, Edifício do Leal Senado)




ポルトガル統治時代のバロック様式の議事堂。今はマカオ特別区の役所。

仁慈堂(仁慈堂大樓, Santa Casa da Misericórdia)


18世紀後半のコロニアル様式の建物



大堂(大堂, 聖母聖誕堂, Catedral Igreja da Sé)



17世紀に建設されたカトリックのマカオ司教区の建物。カトリック教会マカオ支部というところか。

聖母マリアの生誕に捧げられた教会という意味から、聖母聖誕堂とも呼ばれている。





盧家屋敷(金玉堂, Casa de Lou Kau)







清の時代1889年建設の邸宅。マカオの有名な商人盧一族の屋敷だった。商才に富み、質屋と両替商で財を成した。中洋折衷の精巧なインテリアが特長。




聖ドミンゴ(ドミニコ)教会(玫瑰堂, 板樟堂, Igreja de São Domingos)




ポルトガルはカトリックの国であるので、マカオの歴史的建築物もカトリック教会関連の建築物が多い。
カトリックの中でも、イエズス会とドミニコ会は早くからマカオに進出していたようだ。

特にイエズス会は、1549年布教のため来日したフランシスコ・ザビエルが所属した修道会として有名。

なぜポルトガルから最も遠い日本にまで命がけで布教に来たのかなと思うけどね。しかしその30年前の1517年、ルターによるカトリック教会批判を口火として、宗教改革の波が大きくなっていた。
プロテスタントの攻勢とカトリック教会の腐敗でヨーロッパのカトリック教徒が減少し、その屋台骨が揺らいでいた時代だったわけだ。


ところでこの教会は、1587年建造のドミニコ会の中国初の教会。バラの聖母を祀るため、バラの教会(玫瑰堂)とも呼ばれるらしい。
教会の中に入ると、正面に聖母マリアがイエスを抱いて立っている。
聖母マリアとイエス 
確かにバラが飾ってある。



聖ポール天主堂跡
(大三巴牌坊, Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo)


1585年イエズス会が建設。カトリック教理を教える学校だったそう。幾度も火災に遭い、ファサード(正面外壁)しか残っていない。




ファサードの裏側


聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂


聖ポール天主堂の一角にある。



モンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte)

外敵からマカオを守るために作られた砲台。見晴らしがすばらしい。

砲台を目指し、急な坂を上がる



砲台からカジノ場を望む




マカオ博物館

砲台につくられた博物館。






館内に入ると、いきなり兵馬俑の兵士が出迎えてくれる。
秦の始皇帝陵から一体だけ運んできたのだろうか。
立派な体格の兵馬俑の兵士


博物館には、マカオの伝統的産業と文化が展示・紹介されている。
茶の販売店

英国のTea、インドのチャイなど世界の各地に中国語の茶は広まっている。発音が違うのは、中国の地域により読みが異なっていたため。


港の様子 漁業も盛んだった

 マッチのブランド 爆竹業も盛んだった 

人形劇



Cricket Fight (コオロギを戦わせる競技)

クリケットファイトの優勝旗

伝統的婚礼衣装 

ポルトガル風婚礼衣装 

第二次大戦下のマカオ


第二次大戦の頃のマカオは、他国からの避難場所として、人口が急増した。
日中戦争の1937年頃から人口が増加しはじめ、1941年には、50万人にふくらんだ。
マカオの人々は、衣食住を提供し、避難民を飢えから助け出した。



セナド広場(議事亭前地, Largo do Senado)



マカオには、ヨーロッパを彷彿させる広場が設けられており、世界遺産に登録されている。その代表がセナド広場。

2. マカオ(澳門)へ移動



- 平成27年11月1日日曜日 8:00
朝、尖沙咀の粥専門店で中華粥とココナツ・タピオカを楽しむ。





- 平成27年11月1日日曜日 10:00

香港の九龍フェリーターミナルからターボジェットでマカオ(澳門)に向かう。約1時間の船旅。日帰り観光にはうってつけだ。



マカオ到着。ターボジェットから下船




1等船室は食事付きだった







マカオの外港フェリーターミナル 
何故か南北戦争時の南軍旗スタイルの男が登場


左の印がマカオ(澳門)   右が香港 



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マカオ(澳門)は半島部と橋で繋がる島からなる 

マカオ(澳門)は、旧ポルトガル植民地。アジアにてポルトガルの文化に触れられる絶好の
場所だ。

以下Wikiによるマカオの概説。

中華人民共和国マカオ特別行政区、通称マカオ(葡: Macau、澳門=広東語)は、中華人民共和国の特別行政区の一つ。中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル植民地で、現在はカジノや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られる。

1999年までポルトガルの植民地であったマカオは、中国大陸のヨーロッパ諸国の植民地の中ではもっとも古く、域内に植民地時代の遺構が数多く点在する。このため、2005年7月15日に、マカオの8つの広場と22の歴史的建造物がマカオ歴史地区という名前でユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。



通貨はMOP(パタカ)。対円レートは、HKDより約3%安い15.7円だった。 MOPよりHKDのほうが価値がやや高いため、マカオではHKDをMOPとして代用できるが、香港でその逆はできない。




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